九州産地
有田焼 Arita ware
16世紀末、豊臣秀吉が朝鮮出兵を命じた際、派兵された鍋島氏は、朝鮮人陶工:金ケ江三兵衛(いわゆる李参平)らを連れて帰りました。のちに金ヶ江三兵衛は、17世紀初頭、有田に移住し、泉山で磁器の原料となる陶石を発見したと考えられています。日本で初めて磁器が焼かれた産地として、それから400年間、食器や美術工芸品を中心としたものづくりを続けています。
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伊万里焼 Imari ware
伊万里焼とは、佐賀県の有田周辺で作られた磁器をまとめて指します。江戸時代に伊万里の港から有田焼、波佐見焼を出荷していたため、総称して伊万里焼と呼ばれています。400年程前に日本最初の磁器が作られ、日本磁器の原点となりました。華やかで美しい磁器は世界にもファンが多く愛されています。
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小石原焼 Koishiwara ware
飛びかんなを代表とする伝統を感じつつも、カジュアルなデザインが魅力的な注目度急上昇中の小石原焼。1958年ブリュッセルの万国博覧会ではグランプリを受賞し、「用の美」として世界から脚光を浴び、その名を世に知らしめることとなりました。また1975年には陶磁器として初めて通産省(現経済産業省)から「伝統工芸品」に指定されました。
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唐津焼 Karatsu ware
唐津焼とは現在の佐賀県東部・長崎県北部で焼造された陶器です。特に茶器が多く、茶道の世界では古くから「一井戸二楽三唐津」と言われ、茶人達から愛される茶陶としてその地位を確立してきました。豊かな土味が特徴で、それを生かした作品作りがなされており、素朴な風合いが魅力です。
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波佐見焼 Hasami ware
江戸時代、隣に隣接する有田焼、三川内焼とともに磁器生産の中心的な役割を担った波佐見焼。「くらわんか椀」や「コンプラ瓶」はによってその名を世界に知らしめました。いつの時代もライフスタイルに合うモダンなデザインを追求しており、その使いやすさからも若者を中心に支持されています。
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天草陶磁器 Amakusa ware
今から約250年前、良質な天草陶石を使って焼かれた磁器が始まりとされています。内田皿山焼、高浜焼、水の平焼、丸尾焼の4つが主な産地で、国の伝統工芸品にも指定されています。窯元ごとに違う多種多様な陶磁器はこれからも自由な風土で発展を遂げていくことでしょう。
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薩摩焼 Satsuma ware
薩摩焼は薩摩藩主であった島津義弘が朝鮮から陶工を連れ帰り、彼らにより窯が開かれたことにより始まりました。薩摩焼はそれぞれの特徴によって「白もん」「黒もん」と呼ばれます。白い陶器に華やかで気品ある絵付けがされた白もんも、味わい深く素朴で力強い黒もんもどちらも魅力的で、その対照的な美しさに心を奪われることでしょう。
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沖縄産地
やちむん(壺屋焼) Tuboya ware
沖縄と言えばの青い空、青い海。そんな豊かな自然を表した鮮やかな色使いのやちむん。琉球王国時代から独自の焼き物文化を築き上げてきました。中でも読谷村は「やちむんの里」として名窯場になっています。眺めているだけで、陽気であたたかな沖縄の力をもらえる、そんなお気に入りの器を探してみませんか?
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